基本断面
左室長軸断面(Long axis) ~綺麗な長軸像を~
日々の業務お疲れ様です(•ᵕᴗᵕ•)
7月7日のおさらいになります🍀🍀
【左室長軸断面像】描出の注意点
左室は中隔と後壁が平行になっているか。
左室(LV)が丸くなっていないか。
LV-Ao。LV-LA。のラインで角度がないように。
(高齢になるとLV-Aoの角度がおおきくなる)
長軸断面を綺麗に出せていないと短軸は綺麗にでない。
大動脈弁の接合部(合わせ目)が真ん中になるように。
下行大動脈はAo径と同じくらいか。
左房・左室の境界に冠静脈洞が見えていないか(右房に還流するため、右房に負荷がかかっていると見えるときがある。脳梗塞のリスクファクター)※
①
右室:大動脈::左房が 1:1:1 の大きさのなっているか?
僧房弁と大動脈弁の器質的変化がないか?
左室中隔と後壁の壁に肥厚がないか?
②
LV-Aoの角度があって大動脈弁の弁接合部が真ん中にない時。。。
もうひと肋間上で描出してみる。または、ややプローブを押し上げてみる。
③
胸骨にやや寄りすぎている
もう少しプローブを反時計回転してみると、丸みを帯びた左室がまっすぐになる
④
左の写真の左房内に、クマジン稜が確認できる。
大動脈、STJの確認をプローブを胸骨に寄せて確認する。
プローブを少し左に倒すと水平な画像になる。
血行動態
IVC(下大静脈)SVC(上大静脈)➡RA(右房)➡RV(右室)➡PA(肺動脈)
➡肺
➡PV(肺静脈)➡LA(左房)➡LV(左室)➡Ao(大動脈)
・肺に血流障害があれば、RV➡RA➡IVC・SVC の順番で負荷がかかる
・大動脈弁以遠に血流障害があれば、LV➡LA➡右心系の順番で負荷がかかる
・負荷を受けた腔は拡大する
※冠静脈洞(coronary sinus)コロナリー サイナス CS
冠動脈に流れた血液が右心房に戻る際に通る場所で、走行のイメージとしては、心臓の裏側付近からスタートして、左心房にある僧房弁下を旋回し心臓の表側に回っていき右心房の房室結節直下から右心房に合流していきます。
《先生からの補足》
いきなり計測を始めず、何処が大きいのか?壁は厚いのか、弁は開いていそうか否かを観察する。
下の肋間に行けばよく見えるように感じるが、LVとLAに角度がつきやすい。
M弁接合点を中心になるべく心尖側を描出する。
どうしても出ない場合は仰臥位や右側臥位で胸骨右縁からのアプローチを試す。それでも見えなければ、心窩部より試すが、通常の位置からの観察ではない事を記載する。
自分では上手に描出できたつもりでも、別の人が描出するともっと綺麗に見えるときがあります✨はじめのうちは誰かに描出してもらい、自分の画像と違いがないかチェックしつつ腕を磨いていくのもいいですね✨
次回は7月21日(水)までに
左室短軸像 乳頭筋レベル&大動脈弁レベルの画像です。
画像の提出よろしくお願いいたします♡
勉強会で使用していた教科書はこちら⇩
第2版の画像がのってましたが、第3版があります。
[http://心臓超音波テキスト 第3版]