3月2日 (水) 21時~
今夜は、心エコーのルーチン検査を実施して、今までオンライン実習で学んだ事の復習と同時に、疑問点や実際に検査をして感じたことを先生に聞いていきたいと思います🍀
せっかくなので実際の症例入れてみました。
【心エコー検査】スタートです。
まず患者を仰臥位にし、下大静脈を観察する。
下大静脈径は26㎜で呼吸性変動が見られない為、推定右房圧は15㎜Hgとなります。
両側胸水を観察する。
エコーの視野深度、デプスを15cmに戻し、心エコーを開始する。
形、大きさ、動き、弁の状態を観察する。
今回は15㎝の深さだと、心臓が画面からオーバーしてしまいました。⇩
心尖部四腔断面でも全体的に心拡大が見られました。⇩
全体の雰囲気を把握したら計測へ。。先生はいつも3回計測した平均を。と言われます。
長軸の観察の次は短軸へ。
心基部から心尖部までの動きを確認していきます。
大動脈弁レベルでは、大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁の観察をし、逆流なども見ていきます。
そして心尖部四腔断面へ。。。
左室の拡張能評価もしていきます。
二腔断面も描出して、EFを算出していきます。
Simpson法でのEFを計測する施設が多いと思います。
教科書ではbiplane disk summation法と記載されています。
modified Simpson法とbiplane disk summation法の違いって何でしょうか??
Simpson法とは左室容積を長軸に対して直交する円盤状のディスクの総和として計算する方法になります。
通常,心尖部四腔像および二腔像の二段面(biplane)から計測される20の楕円形のディスクの総和を左室容積とするbiplane modified Simpson法が用いられ、近年ではこの測定原理を反映して、ディスク法やdisc summation法(ディスク加算法)という呼称が主流となりつつあります。
ということで、Simpson法はやや古い言い方で、biplane disk summation法が新しい感じのいい方になるようですwww
真の心尖部を描出してから、上記の計測をするとややトレースの場所が分かりにくい場合がありますが、EFの計測で、真の心尖部を描出して拡張期と収縮期の断面を描出したほうがいいのでしょうか??
こだわらず、近い場所で明瞭に描出できる画面で行います。
EFの計測時に自動で計算してくれる項目にSVとCOがありますが、別方向からも計測していきます。重要な数値なのでより真実に近い数字になるようにしていきます🙆♡
僧帽弁・大動脈弁の逆流や狭窄などがあれば、そちらの評価も行います。
では実際の症例の続きへ。。
大動脈弁に異常がありますが、教科書に載っているような綺麗な画像にはなりません(T-T)
実際検査していると、見えにくい心臓は沢山あります。心臓に異常があり、心拡大がある割と見やすいです。なので循環器の症例は心臓が比較的よく見える印象があります。ご高齢の整形の術前心エコーなどは体位変換も難しく、見えにくい心臓が多い印象です。
RCCが見たいのに見えにくい💦⇩
二尖弁なのかな??と思いながら検査しましたが、実際明瞭に描出できず不明でした。
ダイナミックレンジを低くして検査してみましたが、イマイチでした💦
エコーエンハンス(エッジエンハンス・FTC)を調整してみては?と言われたので次回挑戦してみたいと思います。
勉強会で使用している教科書はこちら⇩
超音波検査(エコー検査) - らぴゅたった (rapyutatta.me)