らぴゅたった

解像度が低いエコー機械でも…

腹部エコー。膵を観察。胃の粘膜下腫瘍。

暑いですよねー(;´Д`A💦

日傘をさして外に出ても、日焼けしてました。

記事を書き終わる頃には梅雨か梅雨明けになってるかもしれません笑

 

今回は腹部エコーです。

ルーチン検査で膵臓を描出すると見えてきた腫瘤がありました。

youtu.be

胃の中に液体があるので、見やすいですね*1

体位変換とか、呼吸とかで、腫瘤の位置がどのように動くか見れたらよかったのですが。。。

 

エコー所見はこう書きました⇩

膵体部に接して、径18mmの円形低エコー腫瘤を認めます。

胃後壁の漿膜に接して描出されます。

膵管との連続性は明らかでなく、膵管の拡張は見られません。

 

CTでは、

胃前庭部後壁、粘膜下に19mmの境界明瞭な腫瘤。

膵とは離れているようで、胃粘膜下腫瘍、特にGISTの可能性。

との事でした。

 

病理です。

胃固有筋層から漿膜下層において境界明瞭な結節性病変。

神経鞘腫。

 

神経鞘腫( ゜д゜)!!?!

皮下腫瘤のイメージでしたが、ここで出てくるなんて!!?!

 

【胃神経鞘腫】

神経鞘腫は全胃腫瘍の0.2%を占める粘膜下腫瘍で、GISTや平滑筋腫と鑑別困難と記載されています。

一般的に消化器に発生する神経鞘腫はまれで、消化管の中では胃に好発する。

神経鞘腫は粘膜下腫瘍の形態を示し、成長が遅く無症候性であることが多い。

胃の神経鞘腫、GIST、平滑筋腫はいずれも紡錘形細胞からなる間葉系腫瘍で、粘膜下腫瘍の発育形態を示す。

画像診断での鑑別は困難であり、EUS-FNAで採取された検体を用いて診断ができれば、臨床的にきわめて有用である。

 

胃由来の粘膜下腫瘍疑い。と記載できればいいのかなー•́ω•̀)?

と思った症例でした。

 

超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS‐FNA)

内視鏡の先端に付けた超音波で病変を確認しながら針を刺し、生検した組織で病理診断を行い診断をする検査になります。2010年より保険診療が許可されました。

対象となる病変は胃や十二指腸、大腸の粘膜下腫瘍。膵臓、胆道、肝臓の腫瘍。腹腔内リンパ節。縦隔や後腹膜腫瘍などです。

 

腹部エコー。膵臓を観察中に。。。

 

 

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*1:* ˘꒳˘