70歳代、男性。
38℃の発熱と右腹部痛にてエコー検査依頼
上行結腸の画像になります。
肝内には嚢胞がいくつか見られましたが、転移などはありませんでした。
大腸の腫瘍は肝を引っ張ったように描出され、リンゴの実のようにみえる部位がありました。
高周波プローブで確認しましたが、はっきりとした連続は確認できませんでした( ´ㅁ` ;)
CTでも同様の所見が得られました。
OPEされた外科の先生に聞くと、肝臓とはくっついてなかったそうです。臓側腹膜を引っ張ってたのでしょうか??わかる方がいたら是非教えてください(•ᵕᴗᵕ•)
大腸カメラ検査で、肉眼的には全周性の2型腫瘤と記載されていました。
大腸癌は見た目で0~5型に分類されます。(肉眼分類)
1型:隆起腫瘤型
腫瘍の全体が塊状となり、大腸の内側に飛び出している
2型:潰瘍限局型
腫瘍の中央が陥凹しており、周囲の組織と癌細胞の境界がはっきりしている
3型:潰瘍浸潤型
2型よりも形状が崩れていて、正常な粘膜との境界がはっきりしない部分がある
4型:びまん浸潤型
3型よりも癌が周囲に広がり境界がわからない(スキルス型)
5型:分類不能
深達度によるステージ分類とはまた違いますので、ごちゃごちゃにならないように。
病理では
・筋層をこえた浸潤
・漿膜表面には達していない
・筋間神経叢(しんけいそう)に浸潤
・静脈侵襲あり
と記載されてました。