ヘルニアとは体内の臓器があるべき場所から脱出してしまった状態です。
臍ヘルニア
鼠径ヘルニア
椎間板ヘルニア などなど。よく聞く言葉ですよね🍀
今回は鼠径ヘルニア疑いで、腹部エコーの依頼です。💁♂️
ヘルニア症例、2回目経験の子が検査に入りました🐣
ポコっと出てる所にプローブをあてたら見えると思うよー。っと伝えて違う仕事をしてました。
エコー室から出てきて
「腸管がでてます~。」と連絡があり、確認のために一緒に見ました。
拡大です⇩ 教科書で見るようなわかりやすい画像ではないです💦
ヘルニア門(筋膜の穴)を確認して、何が突出してるのか。。
腸管構造ではなく、内臓脂肪でした。
腸が脱出し嵌頓してる場合は腸管壊死や腸閉塞などがおこるため緊急手術になります。
「ぽっこり出ているだけで、何の症状もないしほったらかしにして様子をみよー。」
と言ってたら、緊急手術で病院も選べない&予定も台無しになってしまうので注意したいです💦
検査中はベッドの寝ていることで膨らみが戻ることがあるので、立ってもらったり、お腹に力を入れてもらったりすると再度ふくらみが確認できるようになります。
CTをとる場合はうつ伏せの状態で枕などを下に入れ、患部を浮かせ突出している状態で撮ることをおススメします。
【鼠径部ヘルニア】
鼠径部と呼ばれる左右の脚の付け根の部分から、腸や卵巣・内臓脂肪などが皮膚側に飛び出してしまう病気です。
大腿ヘルニア・外鼠径ヘルニア・内鼠径ヘルニアがあります。
外鼠径ヘルニアは、乳幼児期や壮年期以降の男性に多く、嵌頓する可能性が高いと言われています。
内鼠径ヘルニアは、中年以降の特に肥満気味の男性に多いと言われています。嵌頓することは少ないと言われています。
大腿ヘルニアは、出産経験のある女性に多く嵌頓することが多いと言われています。
下腹壁動静脈より外側からヘルニア嚢がでていると、外鼠径ヘルニア
下腹壁動静脈より内側からヘルニア嚢がでていると、内鼠径ヘルニア