小規模の病院なので、血液型検査は1日1~5件ほどの件数です。
今日は40歳代の健診で来られた方が、採血と一緒に血液型の依頼も。
当院では、試験管法で行ってます。
初検査、オモテB型・ウラAB型。
ウラ試験の反応が弱いのかなぁということで、ウラ試験の血清量を増加し再検査。
結果変わらず。。
今度は試験管ごと冷蔵庫へ。。。5分くらいして遠心。
結果変わらず。。。
だいたい、どちらかで一致して「よしよし。よかった」となることが多いですが今回は不一致のまんま💦
健診部に📞「血液型がオモテ・ウラ不一致だけど、何か本人書いてない??」
問診票を確認してもらうと、「造血幹細胞移植で、A型からB型に変わったそうです~」と連絡がありました笑。。。_(┐「ε:)_ズコー♡
最初から情報があれば、朝の忙しい時間帯にあたふたしなくて済みましたがww
A型⇒B型で
ウラは両方とも凝集しなくなるんですね💦
造血幹細胞移植は組織適合性(HLAの一致度)が重要で、赤血球の血液型は不一致でも移植が行われます。移植成績の向上で小規模の病院でも血液型不適合移植患者が緊急で来院することも増加してますので、血液型検査でオモテ・ウラ不一致となり、あとから移植歴が判明することもあります。
輸血の際はこのような場合でも適合血を正しく選択し供給できるように、血液型不適合移植患者における製剤選択についての知識をもっておくことが重要ですね💦