肝臓の症例時に提出した画像です(•ᵕᴗᵕ•)
70代 女性 食欲不振にて検査依頼
肝左葉辺縁に腫瘤を認めます。
肝細胞癌なのか、転移性肝腫瘤なのか鑑別しないとです🐣
肝腫瘤のほかに何か見えましたか?
私たちは普段、一つ所見を発見するとそればかりが気になってしまいがちです。
一画面に多くの情報があるので、常に広い視野で検査できればと思います。
肝内に同様の腫瘤がいくつか見られ、転移性肝腫瘤が疑われます。
肝周囲のリンパ節腫大も見られます。
胆石もありますが…
もう皆さんお気づきでしょうね✨
実は胃癌の所見が一緒に描出されています。
エコー経験者だとすぐ見つけれたと思います。
ためしに職場の先輩に見せてみて下さい。すぐわかるはずです🐥
では胃の方にも目を向けて最後の動画を🍀
胃は前庭部以外で全体に著明な壁肥厚を呈しています。
内腔の狭窄あり。
胃体部小弯部、膵周囲、大動脈周囲に大小のリンパ節腫大を認めます。
腹部エコーをいつから独り立ちして検査する?って気になりますが、このような症例で全体を見ることができれば検査可能かなぁと🐣一つの目安になりますかね?
一緒に働いてる人にも試してみてください🙌🏻
造影CT➝肝:大小の二重輪郭を有する低吸収域が多数。動脈相で辺縁主体の染まりあり、平衡相で辺縁の染まりは増強し内部の低吸収域が著明で転移性肝腫瘤です🎬
【転移性肝腫瘍(転移性肝癌)】
多発性の肝転移の場合には手術適応はなく、持続動注療法や全身化学療法が第一選択の治療法になる。
肝動脈と門脈の二重支配を受けているため、血行性転移は大腸・直腸・胃・膵臓などからの経門脈性肝転移と
腎・乳腺・肺・甲状腺・子宮・卵巣・膀胱・皮膚(悪性色腫)などからの経動脈性肝転移に大別される。
その他、進展様式として リンパ行性・直接浸潤がある。
肉眼像は、結節型・塊状型・肝門・グリソン型・連続浸潤型・顕微鏡型の5型に分類される。