らぴゅたった

解像度が低いエコー機械でも…

急激な腹痛、腰痛、尿路結石??お腹が痛い。吐き気がある

 

以前、膀胱炎からの左腎盂腎炎になり、左腎に径4㎜ほどの腎結石ができました💦

自分の体でエコーを教えているときに、発見

経過観察🙊

 

 

ある日のいつもと変わりない朝、家で出勤の準備をしていると、お腹に違和感が…😣

トイレかな?と思ってトイレに行くも改善されず、増強😭

左下腹部から左横腹、腰が痛くなってきてかがんだ状態でうろうろ😭

あれ?もしかして尿管結石?

まだ運転できるかな?痛みはますます増強し、いや運転もうできない…😭😭

家族に運転してもらい、病院へ

違和感をかんじて20分ほどで笑えないほどの痛みになりました。😭

 

病院についたのはまだ診察まで1時間以上ある8時前。

待ち時間の間に、自分でエコーを見たら やっぱり左腎は水腎症にwww

原因は何となく察していたので救急車は呼びませんでしたが、普通にこの痛みが来たら救急車を呼ぶ気持ちがわかります。たぶん死ぬかも?とか不安いっぱいで来院するんでしょうね😅

 

待合室で痛みで生汗、呻いていたので診察前にトリアージしてもらい、処置室のベッドに案内され点滴と座薬。しばらくしても痛みは改善されずひどくなる一方。

出産経験した人が、陣痛よりも痛かったと言われたのを思い出いながら。陣痛は痛みに波があるけど、これはずっと激痛のままで楽になれる時間がないのか…😂

痛すぎて嘔吐💦

痛み止めが利かないため、もっと強い痛み止めを筋注されようやく落ち着いてきました。

 

入院する?といわれ、また自宅で同じ痛みになったら…と思い悩みましたが自宅で様子を見ることにしました。

痛み止めを処方してもらい。さて帰宅、、ブスコバンのせいでふらふらなりながら看護婦さんにお礼を言い会計へ☺

自宅では数回痛み止めを飲みましたが、一回目のような辛い痛みにはならず、水分を多量にとりいつか流れて出てきてくれるであろう結石を待ちました。3日たっても出てこなかったですが、だんだん下部尿路に移動していく経過観察はおえました。

一週間ほど様子をみてましたが、気が付かないうちに排出されてました。

 

尿路結石(尿管結石)とは腎臓でできてしまった石が尿の通り道に引っかかって激痛が起こる病気です 

腎臓で作られた尿は、腎盂、尿管を通って、膀胱に貯められ、尿道から体外へ排出されます。この尿の流れる通路を尿路と呼び、その尿路に結石ができる病気が尿路結石症です。結石が存在する場所によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と呼ばれます。結石が尿路をふさぐと激しい痛みがでます。細菌感染を合併すると高熱がでます。閉塞が長く続き、感染症を繰り返す時には腎臓の機能に障害をあたえます。結石ができる原因はいまだ十分に分かっていません。尿路結石症全体の80%以上は原因不明です。尿路結石の原因として(1)尿中のカルシウム、シュウ酸、尿酸などが過剰(2)結石を抑制する物質(マグネシウムクエン酸)の減少(3)尿路感染、尿路奇形、尿の停滞など(4)動物性タンパク質の過剰摂取、水分摂取不足など があげられますが、多くの因子が複雑に関与していると考えられています。尿路結石の原因疾患としては、痛風副甲状腺機能亢進症、尿路の奇形、ある種の薬剤(副腎ステロイドの長期連用など)があります。

 

尿路結石の主な症状は強い痛みと血尿です。疼痛は結石が尿の流れを塞ぎ、腎臓の中の圧が上昇するため起こります。突然に疼痛発作といわれる激痛をおこします。わき腹から背中にかけて間欠的にまたは持続的に痛みます。時に下腹部に痛みが放散します。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。血尿をみることも多く、痛みの発作に伴って見られます。結石が膀胱の近くまで下降した場合は排尿痛、頻尿、残尿感などの膀胱刺激症状をおこします。細菌感染を合併すると、高熱を出し、尿が濁ります。また、膀胱結石が尿の出口を塞ぎ、尿道に結石が詰まった時には尿が出せなくなります。しかし、全く無症状の場合もあります。気がつかないうちに徐々に腎臓の機能が悪化することがあります。特に両側の尿管結石では腎臓からの尿の流れが詰まって、尿が全く出なくなり急速に腎機能障害が進行することがありますので尿量のチェックも重要です。

 

保存療法は大きさが10mm未満の小さな結石が適応になります。自然に出る可能性が高いため、水分摂取と内服薬を処方します。結石の大きさが10mm以上の大きな結石で自然排石が困難な時や、腎臓機能に障害が出ている場合には手術療法の適応になります。

第一選択治療法は体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が適応になります。衝撃波を体外から結石に対して照射し、結石を細かく砕き排出させる治療法です。結石は数日から数週間かけて尿とともに排出されます。ESWLで治療が困難な結石としては、尿管の粘膜内に強く癒着している嵌頓結石があげられます。ESWLでは破砕されにくく、一部が排石されずに残ってしまいます。このような結石に対しては内視鏡を併用して治療します。麻酔をかけて尿道から細い内視鏡を挿入してレーザーなどで砕き取り出します。

尿道的腎尿管結石砕石術(TUL)を併用することにより治療困難な嵌頓結石の治療が可能となります。麻酔が必要なため3~4日間の入院になります。サンゴ状結石などの大きな腎結石や硬くESWLで破砕するのが困難な結石では、経皮的腎尿管結石砕石術(PNL)の適応となります。腎臓に穴をあけ、内視鏡下にレーザーなどで砕き、排出します。

 

尿路結石は大変再発の多い疾患です。日常生活上での再発予防には水分摂取、バランスのよい食事に気をつける必要があります。水分の補給は尿量を増やし、尿中のミネラルの濃度を低くするために最も重要です。1日2リットル程度の尿量を保つようにしましょう。


結石の多くを占めるカルシウム結石の形成には尿中のシュウ酸濃度が問題になります。カルシウムは腸管中でシュウ酸と結合し腸でのシュウ酸吸収を抑制し、尿中のシュウ酸濃度を下げ結石を防ぎます。このためカルシウムを十分摂取するのが予防上大切です。このほか脂肪、糖分、塩分の取りすぎにも注意しましょう。高尿酸血症の方や尿酸結石では尿酸のもとになるプリン体の摂取を制限する必要があります。バランス良く規則正しい食事を心がけたいものです。

 


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罹患・再発予防に向けて

 十分な水分を摂る

水分をあまりとらない慢性的に脱水の状態では、尿が濃縮されて尿路結石ができやすくなります。食事以外に1日2L以上の水分補給をし、1日尿量を2L以上とすることで、結石再発リスクを61%に減少できるという報告もあります。

とくに夏場の暑い時期や、入浴・運動後、夕食後の水分補給が大切です。

 カルシウムを摂る

以前は、カルシウム結石の予防にはカルシウムを多量に摂らない方がいいと考えられていましたがその後の研究で、結石患者さん達の方が、結石のない人達に比べて、摂取しているカルシウム量が有意に少ないということが報告されました。カルシウムは腸管内でシュウ酸と結合してこれを便に排出させ、シュウ酸の吸収を抑制し、尿中シュウ酸排泄量を減らします。現在では、適量のカルシウム摂取(日本では1日600-800mg)を行うことが、再発予防になると考えられています。

 クエン酸を摂る

クエン酸は、シュウ酸とカルシウム、リン酸とカルシウムが結合するのを抑制するため、カルシウム結石の予防に有効です。また尿中Phを上昇させ酸性尿を是正することから、尿酸結石、シスチン結石の予防にも有用です。果物や野菜に多く含まれますが、摂り過ぎはシュウ酸を多く摂ることにもなりかねないのでそこは注意が必要です。

 塩分や糖分を摂り過ぎない

塩分制限をすることで、尿中カルシウム排泄量が減少する効果があると報告されています。また、塩分を過量摂取すると、尿中クエン酸排泄量が減少してしまうという報告もあります。

糖分の摂り過ぎもまた、尿中のカルシウム排泄量が増加するとされています。

 シュウ酸を摂り過ぎない

尿中に排泄されるシュウ酸は、カルシウム結石の最も重要な危険因子であり、この約70%は食事由来とされています。予防のためにはシュウ酸を多く含む食品の過剰摂取を控えることが大事です。ホウレンソウを筆頭に、キャベツ、ブロッコリー、タケノコ、意外なところではバナナ、玉露・抹茶・煎茶などのお茶、ココア、チョコレート、コーヒー、紅茶などです。これらの摂取量に気をつけ、摂り方の工夫をすることが重要になります。シュウ酸は水溶性なので、ゆでて調理をしたり、カルシウムと一緒に摂取することで吸収を抑えることができます。ホウレンソウのおひたしにちりめんじゃこを加えたり、コーヒー・紅茶・ココアには牛乳を加える、という具合です。また、野菜類は毎日食べるものは少ないかもしれませんが、コーヒー、紅茶、お茶は毎日飲む人が多く、注意が必要です。同じお茶の中でも麦茶やほうじ茶はシュウ酸含有量が少ないです。

 プリン体の多く含まれる食品や飲料を摂り過ぎない

プリン体は体内で代謝されて尿酸となり、過剰に摂取すると高尿酸血症や酸性尿を引き起こします。食品100gあたりプリン体が200㎎以上含まれるものを高プリン食といい、主に、肉類(レバーなど動物の内臓)、魚介類、干物などが挙げられます。これらを摂取しすぎないように、1日あたりプリン体の摂取量が400mgを超えないようにするのが望ましいとされています。

また、アルコール飲料は、特にビールにプリン体が多く含まれますが、プリン体の有無にかかわらずアルコール自体の代謝に関連して血清尿酸値を上昇させるので、種類を問わず過剰な摂取は慎むべきです。血清尿酸値への影響を最低限に保つ目安量は、1日あたり日本酒1合、ビール500ml、ウイスキー60ml程度とされています。

またワインは酸性食品ではなく、カルシウムやマグネシウムカリウムが多く含まれており、ワイン摂取が結石発生を減少させたとする海外の報告もあるので、脱水にならないように気を付けて摂取すればよいかもしれません。

 動物性の脂肪、タンパク質を摂り過ぎない

動物性脂肪を多く摂ると、腸内の脂肪酸が増えてカルシウムと結合するため、シュウ酸がカルシウムと結合できなくなり、このシュウ酸が吸収されて尿中へ排出され、結石ができやすくなります。

また、動物性タンパク質が多いと、尿中尿酸が多くなり、結石ができやすくなります。

 夕食を食べすぎない、寝る前に食事をしない

1日の必要栄養素の半分近くを夕食で摂取する夕食中心の食生活は、就寝後の尿中への結石形成促進物質(カルシウム、シュウ酸、尿酸など)の過剰排泄につながります。

また就寝中は水分が補給されないため、尿が濃縮されます。食後2-4時間でこの尿中結石形成促進物質の濃度がピークになるため、できれば夕食は、寝る4時間前までに済ませるのが理想的です。

人間ドックや健診の腹部超音波検査等で、腎結石や腎石灰化を指摘された方は少なくないと思いますが、くわしい食事指導を受けたことのある方はあまり多くないのではないかと思います。尿路結石を予防するために、規則正しくバランスの良い食生活と、十分な水分摂取を、そして血液・尿検査、超音波検査などでの定期的なメディカルチェックをお勧め致します。