らぴゅたった

解像度が低いエコー機械でも…

腹部エコー。小腸の拡張・浮腫。腹水。小腸アニサキス症のエコー像。小腸の浮腫と腹水。

アニサキス寄生虫(線虫)の一種です。

寄生部位は食道から直腸までの全消化管で胃の罹患が圧倒的に多い(93%程)

アニサキス幼虫は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています☺

アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。

消化管アニサキス症は虫体の中間宿主であるサバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカサバ等の魚介類を生食したことで発症する消化管幼虫移行症で、感染源はサバが最も多いと言われています💦

 

海産魚介類の生食を避けること、あるいは加熱後に喫食すること(60℃で1分以上)が確実な感染予防の方法となります。また冷凍処理(-20℃,24時間以上)によりアニサキス幼虫は感染性を失うので、魚を冷凍して解凍後に生食することは感染予防に有効です。 ・冷凍: (-20℃で24時間以上冷凍) ・加熱:(70℃以上、または60℃なら1分)

 

 

 

 

 

小腸アニサキスは4~8%程度で

生食から発症までの時間は胃アニサキス症が約6~9 時間なのに対し、小腸アニサキス症は数日経過してから発症することが多いとされています☺ 臨床症状は,腹痛,嘔気,嘔吐,腹部膨満感などで、本疾患特有の症状はありません。 臨床経過は感作の状態により、緩和型あるいは劇症型のどちらをたどるか決定され、初感染の場合自覚症状はほとんどないと言われます。感作のある場合はⅠ型アレルギーが関与する激しい症状を伴います。劇症型の本体は即時型過敏反応であり、抗原抗体反応で誘導されたchemical mediatorにより消化管平滑筋の激しい攣縮が発生し,激しい腹痛の原因となる。毛細血管の透過性と 好中球,好酸球の浸潤により局所に蜂窩織炎を合併することもあるそうです💦

CTが最も有用であるとされており、小腸の限局的な浮腫像が典型的です。

 

小腸アニサキス症の早期診断として

・発症前数日間に鮮魚を生食している

・腹部単純X 線撮影での小腸ループ像と鏡面像を認める

・腹部超 音波検査での腹水貯留を認める,

・腹水が多い割に, 全身状態が良好で腹部の理学的所見も軽度

・小腸粘膜下のトウモロコシ様の浮腫性肥厚corn sign

・内部に線状の構造物(アニサキス虫体)を確認する

 

などなど…。

 

今回は30代女性、何となくお腹に違和感がある。との事でエコー検査。

痛くもなく、少し張った感じらしく元気な方でした。

全身状態がいい割には腹水が多く驚きました。

 

🍀エコー画像です 🍀


コーンサイン

https://youtu.be/nz7sjESFhXw

 

小腸の壁は浮腫のため、トウモロコシみたいに見えます。一度見たら忘れない症例かなぁと思います。

 

1週間ほどで虫体は死亡するため,腸管の減圧や抗アレルギー剤,抗炎症剤,副 腎皮質ホルモンなどの薬物療法が有効です🙆✨

 

アニサキス

魚介類の生食後数時間して、激しい上腹部痛,悪心,嘔吐をもって発症するのが胃アニサキス症の特徴で、人体症例の大半がこの症状を呈する(劇症型胃アニサキス症)。食歴に関する問診と臨床症状から劇症型胃アニサキス症が疑われる場合は、胃内視鏡検査で虫体を検索し(虫体1匹の穿入で発症することも多い,)検出虫体の形態と遺伝子配列から確定診断する。しかし健康診断時等の内視鏡検査で 胃粘膜に穿入する虫体が見つかる無症候例もある(緩和型胃アニサキス症)

予防・治療

加熱や冷凍以外の方法として、新鮮なうちに魚介類の内臓を摘出するなどの工夫も感染予防に適用できる。内臓に寄生する幼虫が漁獲後に筋肉へ移行することもある。なお醤油,わさび,酢がアニサキス症の予防に有効ではないかと期待されてきたが、料理で使う程度の量や濃度、処理の時間では虫体は死なない💦

治療法に関しては,胃アニサキス症では胃内視鏡検査時に胃粘膜に穿入する虫体を見つけ,これを鉗子で摘出する.腸アニサキス症では対症療法が試みられ,場合により外科的処置が施される.なお現在のところ,幼虫に対する効果的な駆虫薬は開発されていないそうです💦💦

 

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