腹部エコーは時折、探偵のように。。。(-⊡ω⊡)
そんな感じで検査を進めていくことがありますよね。
コナン君のように知識が豊富だと色んなことが結びついて答えになりますが、知識がないと判断を間違えたり、思い込みによるミスをしたりと痛い目にあってしまいます💦まぁそれも良い経験となるかもですが。
さて2022年最初の記事🐣
今年も自分磨きを頑張りつつ知識を増やしていきたいと思います。
よろしくお願いします(•ᵕᴗᵕ•)
今回は、「膵頭部に結石のようなエコー像があって。ちょっと一緒に見てくれる?膵石でいいのかなぁ?」
と言われてエコー室に入った時の画像になります。
こちらがその時の静止画です⇩
健診目的でのエコー依頼でした。
すごいな。って思ったのは、この高エコーを見つけてすぐに膵石と判断しなかった事。
なぜか聞くと「若いし、膵実質が綺麗だったから」
理由は単純でしたが、私だったら疑ってないかもしれない。。。と心配になりました。
動画に残すつもりが無かったので やや動かし方が早くてすいません💦⇩
膵頭部に高エコーが見られます。本当に膵頭部なのか?結石でいいのか?疑ってよく観察してみます⇩
動画を最後まで見ていただくとわかりますが、高エコーの周囲には腸管壁が見えます。十二指腸のガスによる高エコーを見ていたようです。
膵石ではなかったです(:3_ヽ)_コテッ!
何も考えずに見えた通りに報告すると臨床を遠回りさせてしまうかもですね。
本当にこれでいいのかな??と。。。再検査できない事も多いので、検査中の数分間の時間に自問自答しながら検査を進めていくことで信頼性の高い所見が完成する気がします🍀🍀🍀
【膵石】
主成分は炭酸カルシウムで、膵石が形成される機序は十分にわかってないそうです。
膵液の性状の変化や、膵液のうっ滞などが原因になって膵液中のタンパク質が析出し、それにカルシウムが沈着して作られると考えられているそうです。
膵石は膵管内に形成された石のことで、慢性膵炎と診断された人の約40%に見られるそうです。
成因として、アルコールの多飲・高カルシウム血症・副甲状腺機能亢進症・膵管奇形・低栄養・原因不明と書かれています。
アルコール性の場合には膵全体に小結石が分布することが多く、原因不明の突発性膵炎の場合には比較的大きな膵石が限られた部位に認められる事が多いとされています。
典型例は、初回の膵炎発作から約5年の経過で現れ、外観は白く硬い。表面は不整、大きさはさまざま。と言われます。
膵管内に形成された膵石は、膵液の流出障害を引き起こし、腹痛発作や急性膵炎の一因になると考えられています。
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