らぴゅたった

解像度が低いエコー機械でも…

膵臓の周りにあるのは腹水ですか??と聞かれて。。腹部エコー検査。腹水。

検体検査の仕事をしてる時に、

エコー検査中の人から写真を見せられて、「この膵臓のまわりにあるのは腹水ですか?」と聞かれました。

一枚の写真だけで評価するのって難しいですよね💦忙しかったら、腹水でいいんじゃない?とか答えてそうですww

ここに溜まってると、他の場所にも沢山溜まってるから聞きに来ないか。。。笑

と思って、エコー室に一緒に入りました。

 

見せられたのはこの写真⇩

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膵周囲の液体貯留?

 検査の依頼内容も確認する時間がなく、患者さん全体がどのような状況かわからないままプローブを握りました。

 

胃の拡張でした。。。笑

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胃の拡張

連続性を確認したら胃とわかったのかな??壁構造が目についたら腸管と気が付いたかな??

動画、撮り忘れてしまいました💦(>_<。)

胃は著明に拡張し、少量の残渣物が見られます。

小腸は胃に比べるとそれほど拡張しておらず、よくみるイレウスの写真のような小腸の拡張所見は得られませんでした。

 

この方、外来で来られて、特になんの処置もしてないですが数時間後には気分不良は改善され外来帰宅されてました。

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胃と小腸

たまに、写真や動画だけを見せられて意見を聞かれますが、やっぱり患者さんを直接検査することによる情報量にはかなわないなぁと🍀。同じ考える時間を費やすなら一緒に検査した方がいいと改めて感じた日でした✨*˙︶˙*)ノ♡(いやいつも思ってるか。。笑)

 

 

 

 

腹水には滲出液と濾出液があります。

滲出液

腹腔内の炎症・出血・悪性腫瘍などにより、局所の血管透過性が亢進し、毛細血管から組織内に漏れ出た血漿成分

 

濾出液

肝硬変や腎不全に伴う低蛋白血症や、循環障害などで溜まる非炎症性の液体

 

腹水を見かけた時に、炎症がない胆嚢で壁が肥厚してなければ、腹水は癌性腹膜炎による可能性が高く。胆嚢壁が肥厚していれば、濾出性のもの(肝硬変や低蛋白血症)と考えられます。

 

腹水が癌性腹膜炎にもかかわらず胆嚢壁が肥厚する場合は、悪質液による低蛋白血症や肝十二指腸間膜内リンパ節(No12)転移が考えられます。

 

 

腹水の推定方法は

(60㎏の成人を基本として)

A:モリソン窩

B:脾腎境界面

C:ダグラス窩(膀胱直腸窩)

DE:両側傍結腸窩

の腹水を計測して

A+B+C+D+E÷5

をすれば推定量になります。

50㎏くらいの人なら、50㎏/60㎏ で合わせます。

 

 

また別の方法として、仰臥位で体重50㎏の人での推定

①:モリソン窩と脾腎境界面のみ・・・150ml

②:①+ダグラス窩または膀胱上窩のみ・・・400ml

③:②+左横隔膜下腔のみ・・・600ml

④:③+両側傍結腸窩のみ・・・800ml

⑤:④+右横隔膜下腔(腹水の厚み0.5㎝)・・・1000ml

          (腹水の厚み1㎝)・・・1500ml

          (腹水の厚み1.5㎝)・・・2000ml

          (腹水の厚み2.0㎝)・・・3000ml  

をエコーで推定することができます。