らぴゅたった

解像度が低いエコー機械でも…

肩や腕が痛い。胃が痛い。嘔吐。胸の痛み??

台風10号。。通過しました。皆様のお住まいの地域は大きな被害はありませんでしたか??

うちも初めて自宅の窓に養生テープを貼りました。

最接近の時は風がやばいぐらいすごかったですが、終わってみれば庭の木も無事で、先週通過した9号の時よりも被害が少なかったです。

一人暮らしの方は不安な一夜を過ごされたかと思います。

 

さて今回は一人暮らし中の身内のお話し。

少し認知があるので、お風呂やご飯は近くに住んでるのでお手伝いするような感じで生活してました。

バナナジュースが大好きで、毎日飲んでたので糖尿病を心配されてました。

ある日、仕事中の私のもとへ母から電話が

「おばちゃんがね、具合が悪いから病院に行きたいと言うて電話してきたの」

「病院行くの嫌いな人が、病院に連れてってと言うのだから連れていってあげて」

と私が答えると、母は

「お腹の調子が悪いみたいで、気分が悪いって。何かの薬を飲んだらしいけど吐いたって言ってって。。ほら、薬の期限切れとかになってたり、昨日変なものを食べたからじゃないかなって思うのだけれども。。

背中のほうも痛いって言ってるけど、胃が痛かったら背中も痛くなるじゃない?」

「下痢は??」

「してないと思うけど。。本人に会ってみないとわからないねぇ。。」

「じゃぁ、まぁ、とりあえず連れてきてー。」

 

頃合いをみて病院の受付の行くと、ちょうど到着して私と目があいました。

近寄って話しかけると元気そうに

「あんたの仕事姿をみると、ホットしたわ~。やっぱり、普段みてるのとちがうなぁ~。。」と

 

母は「迎えに行ったときは顔色も悪くって、心配してたけど、今だいぶ良くなってるみたい。」と私に言いました。

 

「車椅子、乗っていこうか。」と言うと

「いやいや、歩いていくわ。」と。

小柄な体で、杖をつきながらゆっくり歩いて待合室まで行きました。

 

「歩ける元気があるのなら大丈夫かねー。どこの具合が悪いのー??」

 

問診票に記入しながら話を聞いていくと

胃の場所に手をあてて「なんかなぁ、ここのへんが気持ち悪いというか痛いんじゃ~。そして肩も腕もなんとなーくだるいんじゃ~。」と。。。

「今は吐き気はない??下痢は??」

「ないよ~。」

「そかそか。ちょっとここに座って待っててね。」

 

待合室に座らせ、診察の受付の看護師に理由を説明し、循環器のDrに診察をお願いしました。

待ち時間の間、検査室に戻って通常の業務をしていると

""ピンポーン""

院内放送が耳に入ってきました

""ハリードクター・ハリードクター・救急外来まで""

 

救急外来へ駆けつけると、部屋の前で母が

「なんかね。座ってたら急に苦しそうにしてね、そのまま横に倒れてしまって。。。」

 

中に入るとDrと大勢の看護師が処置に当たってました。

心臓マッサージも施され、点滴ルートからは強心剤などの注射が。。

Drが腹部用のエコーで心臓を確認しながら、「心筋梗塞やねー。」

後ろから画像を一緒に見ていましたが、左室はほとんど動いていませんでした。

 

数分様子を見てましたが、かわりなく。。「先生ありがとうございます。」と告げて、駆けつけた身内にDrのほうから報告してもらいました。

すぐに受け止められず、モニターが少し動いてるのを見て叔父が「まだ心臓は動いてるんですか??」と。。。

またDrのほうからやんわりと説明をうけ納得していました。

 

 

心筋梗塞の自覚症状は当然のことながら知ってますが、説明された内容をしっかり受け止め、違った角度からも考えないと疑うことは難しいと感じました。

皆さんも今一度、大切な人への毎日の体調の変化などを訪ね早期発見をしてあげてください。

 

 

【急性心筋梗塞

心臓の筋肉に酸素と栄養を供給するための冠動脈と呼ばれる血管が詰まることによって発症します。

症状は

・胸の痛み

・冷や汗・意識消失

・30分以上発作が続く・安静や投薬で改善しない

などがあります。

胸痛が起こる前の初期症状として

・胸部・左肩・左腕の違和感

・胃の痛み(心臓が横隔膜を隔て胃と接しているため)

・労作時の息切れ

などです。

 

放置せず、一度循環器内科へ受診して相談されてください。