12月22日(水)21時~
連続の式による弁口面積計測~大動脈弁口面積~
【大動脈弁狭窄症】
大動脈弁口が狭くなると左室圧が上昇し、左室への圧負荷が増大して求心性左室肥大がおこる。
狭窄が進む➡ 拡張障害⇧・収縮障害⇧ ➡ 左心不全症状の出現
➡狭心痛や失神がおこる
・狭窄の成因
加齢に伴う退行性変化
大動脈二尖弁
リウマチ性変性
まれな先天性異常など。。
大動脈弁口面積の求め方は、連続の式による方法と、プラニメトリ法がよく使用されています。プラニメトリ法は断層像から大動脈弁口をトレースして求めます。
今回は「連続の式で大動脈弁口面積を計測」です。
前前回のSV計測に続き、
・長軸断面で左室流出路径を計測する🐣
・左室流出路血流のPW波形をトレースする🐣
までは一緒のステップです🍀🍀
これに合わせて、大動脈弁口部の連続波ドプラ波形(CW)をトレースすると弁口面積が計算されます🐣
①
Bモードをもっと拡大して計測するとよい
サンプルボリュームをもう少し大動脈弁に近づける
②
③
④
もう少し弁基部で計測する
⑤
⑥
画像の提出ありがとうございますした(•ᵕᴗᵕ•)
次回は僧帽弁の弁口面積測定です。1月19日(水)21時~
今年はこれで最後になります。また来年よろしくお願いいたします🍀🍀
収縮能が低下しているときは。。。
EFが50%以下で1回拍出量が低下し、低圧較差となっている状態では弁を開口させる力が足りず、弁口が十分に開放しない偽性重度狭窄と真の重度狭窄の鑑別が困難となります。
鑑別のため低用量ドプタミン負荷エコー法が行われます。
負荷を行わない施設などでは、所見に「EFが低い為に重症度が過大評価となっている可能性がある。」ことが伝わるよう所見に残しておきましょう。
また、大動脈弁通過後の血流速は早くならないため、流速だけで判断しないように。
勉強会で使用している教科書はこちら⇩