経胸壁心エコー 基本断面
心尖部四腔断面(4-chamber view)
8月4日(水)21時~
患者を左側臥位にし、プローブを乳頭の右下へ。心電図でいうV5の位置付近に拍動を感じる場所があります。心尖拍動の最強点~やや外側下方にプローブを当てて描出します。
真の心尖部の壁は薄く、右室側へ尖った形として描出されます。
疾患のない人では、卵のような形をしています。
三尖弁は僧房弁より少し心尖部よりに付着していますが、Ebstein病(エプスタイン病)ではこの付着位置が大きく心尖部寄りに付着するので位置関係を確認する。
(1.5㎝以上離れているとエプスタイン奇形を疑う)
4つの部屋のバランスを観察します。
心尖部の観察にはフォーカスを心尖部に合わせ拡大したり、高周波プローブを用いるとよく見える事があります。
各部屋の大きさ
左室壁の動きと厚さ
弁疾患
心房・心室のシャント血流
を観察する。
左室内の腱索様構造物は仮性腱索(false tendon)といいVPCの発生原因になることがあると言われている。
右室内に見られる正常構造物は調節帯(moderator band)という。
【心臓は拡張するのが仕事?】
心臓は収縮期に4個のATP、拡張期では38個のATPを必要とします。
心停止した時は収縮期に近い状態で止まり、これらの事実は 心臓は拡張する時によりエネルギーを必要としていることがわかります。
次回は8月18日 水曜日 21時~
心尖部二腔断面 (2-chamber view) の画像になります。
心尖部四腔断面から左に90℃(反時計回りに)プローブを回転させ描出します。
左心耳が見える画像の提出をよろしくお願いします。
【先生からの補足】
傾いた4ch viewでは2chには切れない。真っ直ぐに立てる。
勉強会で使用していた教科書はこちら⇩
第2版の画像がのってましたが、第3版があります。
[http://心臓超音波テキスト 第3版]
①
心尖部がもう少し見えるはずなので工夫する
②
大動脈が描出されているので、プローブを回転させてみる
③
もう少し正中よりにプローブを動かして観察する
④
⑤
⑥
⑦
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