尿路結石は患者さんの痛みの主張が強く、エコーもじっくり検査できないですよね。気分的に…(>_<。)
今回は、尿路結石が尿管膀胱移行部(UVJ)に嵌頓したエコー像になります。
尿管の生理的狭窄部位は
・腎盂尿管移行部(UPJ)
・総腸骨動脈との交叉部
・尿管膀胱移行部(UVJ)
で、女性では子宮広間膜に尿管が挟まれる部位でも結石が嵌頓しやすくなります。
小さな結石では水腎症もごく軽度なので、腎臓もじっくり見て見逃さないように気を付けています🐣
尿管結石の時は 患者さんも頻尿になることが多いので、膀胱内に尿が十分たまってないことも多く、尿管膀胱移行部の結石が描出しにくい時が多々あります。
男性でいうと、前立腺を描出する位置での横断画像から やや見上げるようにプローブをふれば尿管口が描出されるので その部位を重点的に結石を探します🐣
膀胱壁が少し盛り上がっているような印象をうけることが多いです🐣
カラードプラではクラッタによるアーチファクトとして乱流時ににたカラーのノイズが結石にかかります🐣
膀胱に尿が十分たまっていると描出がしやすくなり、検査側もやる気が出ますよね(^^)
カラードプラでは、時折、尿管口からの尿噴流が見られます🐣
上の動画では尿噴流のカラー像の後方に、結石に対してのカラー信号が映っています。
このような時は水腎症もごく軽度なことが多いです。
(結石による尿管閉塞がないため)
結石にシャドーがないときはカラードプラで確認したくなりますが、明らかに結石の時はカラードプラは使用せずに検査終了してます。
何となくですが、初めて尿管結石になった人は激痛で悶えて来院されますが、一度経験した人は車いすや徒歩で来院される印象で…笑。痛みに慣れてくるんですかね?
これから夏にかけて尿管結石の患者さんが増えるので、また頑張って結石を探していこうと思います。
ではでは(^^)/~~~♡