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解像度が低いエコー機械でも…

シュード キドニー サイン(pseudo kidney sign)大腸がんのエコー像

pseudo-kidney sign:シュード(偽物)キドニー(腎臓)サイン

腎臓の超音波像のように見えることからそう呼ばれる大腸がんのエコー所見です。

 

 

とは言っても、なかなか腎臓のようには見えないでしょ!?と普段検査しながら思っていましたが…。

 

脾臓を描出し、左の腎臓を探していると、まさに腎臓のような画像が。

 


pseudo kidney sign シュードキドニーサイン

 

下降結腸は限局性に著名な壁肥厚を呈し、エコーレベルの低下あり。

内腔にはガスが描出されるので腎臓ではないことはわかりますよね☺

 

🍀大腸がんの超音波画像の特徴は🍀

限局性な著名な壁肥厚で層構造の消失。エコーレベルの低下。

内腔の狭窄。壁の硬化と血流増加。

などが見られます。シュードキドニーサインは典型例として教科書などにのってます☺

 

周囲のリンパ節腫大は?多臓器への転移は?など検査を進めて行きましょう⭕

 高周波プローブに持ちかえて、設定も腸管用にしてもらえば見やすくなります🐣

日頃から通常の大腸をみていると、違いがすぐにわかるようになります🐣

虚血性大腸炎などでも壁のエコーレベルは低下しますが、連続性などを確認して鑑別していきましょう🐣

 

【大腸癌】

大腸(結腸、直腸)に発生する上皮性悪性腫瘍で、腺癌が大部分

食生活の欧米化に伴って著明に増加している疾患です

直腸癌が半数以上を占め、次にS状結腸が多く、その二つで約8割を占めます

進行癌は固有筋層以深に癌が浸潤した状態(図2)

主症状は出血・腹痛・便通異常などですが無症状な症例も多い。

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大腸の層構造

 

 

 

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シュードキドニーサイン

 

 

癌の広がり具合(進行度)はステージ(病期)で表されます。

 

ステージ0:癌が粘膜の中にとどまっている

ステージⅠ:癌が大腸の壁(固有筋層)にとどまっている

ステージⅡ:癌が大腸の壁(固有筋層)の外まで浸潤している

ステージⅢ:リンパ節転移がある

ステージⅣ:遠隔転移(肝転移・肺転移)または腹膜播種がある。

 

日本人では、約70%がS状結腸と直腸に発生することが知られていますが、上行結腸などの右半結腸癌も増えてきています。

 

右側の大腸癌(盲腸癌・上行~横行結腸)では大きくなるまで症状が出にくく、腫瘤として発見されることが多く、腹部の張りや、慢性的な出血による貧血も見られます。

 

左側の大腸癌(下行結腸・S状結腸・直腸)は、血便などの出血、便秘、下痢、便が細いなどの症状で発見されることが多いと言われてます。

 

 

 

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