らぴゅたった

解像度が低いエコー機械でも…

門脈ガス血症のエコー像。門脈内にきらきら点状の高エコーが流れる。

 

ポータブルにて病棟でエコー検査

肝機能障害?での依頼でした

肝臓を見ていると門脈にキラキラ光るたくさんの高エコーが流れています☆ミ

そして肝臓に蓄積されているような印象…( ゚д゚)ハッ!

門脈ガス血症のエコー像です。

門脈の中を小さなユーホーが移動してるような感じを受けました笑


門脈ガス血症 M20110803164355921 1m 1 avi2

 

 検査室に戻ってからDrに報告

CTで確認してもらいましたが、異常は見られませんでした。

特に重篤な状態でなくても所見として捉えることができるんだ…💦

その後患者さんには "胆管炎" と病名がついていまいた(:3_ヽ)_コテッ!

 

 

 

門脈ガス血症は比較的稀であるが腸管壊死をはじめ,虚血性腸炎,急性腸炎,腸閉塞等の重篤な疾患により引き起こされることがあり決して見逃さないことが大切である

 

本症はそれ自体で独立した疾患ではなく,腸管壊死など重篤な疾患の際に認められる比較的まれな病態です

本症の発生機序や全身への影響としては

① 粘膜障害部位からの腸管内ガス移行

② 腸管内圧の上昇(腸管気腫症)

③ 腸管壁ないしは腹腔内の細菌感染巣によるガス産生菌による敗血症

が3大要因と推定されます。

文献によると上腸間膜動脈血栓症、絞扼性イレウス、壊死性腸炎などが原因で腸管壊死を起こし これに併発するものが半数以上を占め、そのほか急性腸炎、虚血性腸炎胃潰瘍、大腸癌などの腸管非壊死や、腹腔内膿瘍、敗血症、急性膵炎、気腫性胆嚢炎が注腸造影や内視鏡検査後に認められたと報告されています。

 

胆道気腫と間違えないようにwww

痛みに鈍感な高齢者や糖尿病の人には注意ですね🍀

 

超音波検査で門脈ガス血症が指摘されても CTで指摘されない症例もあるそうです。

 

 今回は下腸管膜静脈→脾静脈→門脈 とガスが流れてきているので、左半結腸。下降結腸、S上結腸などからの流入が考えられます☺

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門脈

 

腸内の圧力(腸管内圧)の上昇慢性の便秘があると腸がふくらみ、排便時に力んだりすると腸管内圧が上昇し、次第に腸の壁の弱い部分がふくらんでいきます。ストレスなどの精神的緊張でも大腸の収縮が高まり、腸管内圧が上昇します。

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点滴などをしてる患者さんの下大静脈にもたまにエアーがきらきら見えるときもありますが、それとは違います。

多いほど肝に蓄積される量も増えるので、肝臓自体も明るさがまし見づらくなります。

緊急性が高い時もありますが、今回のように特に腸管の壊死や穿孔がない時にも見られます。

 

胆道気腫は、胆道系や膵頭部の術後によく見られます。

(総胆管空腸吻合・内視鏡的乳頭切開など)

胆道内に空気が流入しコメットエコーや多重反射として描出されます。

比較的中枢側に多く見られ、門脈ガス血症の末梢側の蓄積と異なります。

また、体位変換によるエアーの移動も確認できます。

 

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