らぴゅたった

解像度が低いエコー機械でも…

新型コロナ(SARS-CoV-2)抗体検査キットが届きました

3月に注文していたコロナの抗体検査キットがようやく届きました~✨

新型コロナウイルス抗体試薬キット

今回うちで採用させていただきましたのはクラボウさんのIgM抗体のキットです🍀

10検査入りで、標準価格25,000円

検体として、血清・血漿・または全血が使えます。

検体量は10μで専用のスポイドがついています。

検査は検体添加後に検体希釈液を2滴添加し15分後に判定という流れです。

貯蔵方法は2~30℃で保存とのことなので、うちでは室温で保管してます。

 

新型コロナウイルスSARS-CoV-2)抗体検査試薬キット(イムノクロマト法)
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先日承認された抗原検査よりも検査の際にウイルスを浴びる可能性が低くなることが利点ですかね…笑

 

他にも抗体検出キットとして極東製薬株式会社からカナダArtron製の抗体検出キットの販売のお知らせがきてました。

こちらも検体は血清・血漿・全血が使用でき検査時間15分でIgM・IgGの両方の有無を調べることができます。

25検査入りで22,5000円。。。。。高いwww。一検査9000円 (꒪д꒪II


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抗体といえば普通、IgM抗体が感染後すぐに陽性になり、IgG抗体はIgMが落ち着いたころから上昇し 治癒後も長く陽性が続くため 感染初期を知るにはIgM抗体を調べますが、国立感染研究所から出された文章にはIgM抗体の検出率は低く、IgG抗体のみ陽性となる症例が多いと書かれていました。

 

5月13日に厚生労働省より抗原検査も承認されたので、そのうち 私の住んでる田舎の病院にもインフルエンザのように短時間で検査結果がでるキットが普及するはずです。

PCR法と抗原検査では100倍以上のウイルス量の違いがあるそうなのでPCR検査には かなわない感じですが、どちらの検査も検体が適切に採取されたかに大きく影響する事には変わりないかなぁという思いです。

抗原検査キットは富士レビオ株式会社から「エプスライン」SARS-CoV-2が販売され30分の判定時間で結果が出せます。

このカセットには検体採取後に、基質パット(展開液)である凸部を押し液を展開させますが、この凸部を押すのを忘れる人がたまにいますwwww。皆さんもほかの事に気を取られ忘れないように注意してください。

抗原検査保険点数600点で承認されています。

インフルエンザ検査のように簡単に検査できるのは嬉しいですが、検体採取時にウイルスへに汚染され、いろんな人が危険にさらされてしまいますね💦

隔離室で防護服を着たままずっと検査担当になるのは想像したくない。。。

また寒い季節が来る前に、ワクチンや特効薬が開発されてることを願っています。普通の風邪やインフルエンザになった時でも、コロナと同じ発熱外来で待機。って考えると嫌ですよね💦

 

免疫力アップして乗り越えましょう~*˙︶˙*)ノ❤

 

 

 

不明熱・腹痛・発熱。肝膿瘍のエコー画像

寒い季節も終わってようやく私の大好きな気候へ🍀

この時期、田植え後の田んぼを見るのが大好きです🐝

一度、お庭でペットボトルに田植えしたことがありますww

少ししかお米にならなかったですが。。。(*ノД`*)タハッ

 

今回は肝臓の腫瘤です。

肝腫瘍のなかで、悩ましいのは転移性肝腫瘍などいろいろありますが、今回も悩ましい腫瘤像。

初検査では見落としてました。。。と

2回目の検査で動画を保存してくれてました。

84歳、女性

持続する不明熱でエコー検査依頼


肝膿瘍

肝左葉に境界不明瞭なやや低エコー領域として描出されます。

後方エコーは増強?してるかな

後日、穿刺のときに私が担当しましたが、前回よりも少しわかりやすくなってました。

⇓静止画ですがww

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肝膿瘍。肝左葉

肝膿瘍は右葉側に好発しますが、今回左葉側だったのと、まだ壊死が進んでなかったようで無エコー化してなく鑑別が困難でした。

 

次は右葉側。。。

61歳 男性


肝膿瘍2

cystic patternで後方エコーの増強もよくわかります。

 

 

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肝膿瘍2

54歳 女性


肝膿瘍3

肝表面に見られてので高周波プローブで内部を観察することができました。

ドロドロした感じが膿瘍っぽい。。

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肝膿瘍3

肝膿瘍のエコー像は成因や病期により様々で

肝実質との境界不明瞭。辺縁部やや高エコー。後方エコーの増強などがあります。

周囲は、ぼんやり明るい印象です。

経時的変化としては

solid pattern:膿瘍が成熟しておらず、内部は高エコー。腫瘤との鑑別が困難

  ⇊

mixed pattern:境界不明瞭な高~低エコー領域

  ⇊

cystic pattetn:音響増強効果を持たない無エコー域とその周囲実質の高エコー

と変化していきます。

 

自覚症状と一緒に考えるほうが膿瘍を疑えそうですw

 

単純CTでの肝膿瘍は辺縁不整の低吸収領域。内部に膿汁があれば強い低吸収域と、炎症波及による周囲の軽度低吸収域が見られます。

 

不明熱での検査依頼の時に、肝膿瘍も念頭において検査してみてください~*˙︶˙*)ノ♡

 

【肝膿瘍】

肝臓に膿瘍が形成された感染性の病態

自覚症状としては、発熱・悪寒・腹痛・吐き気・嘔吐などがあります。

白血球やCRPの上昇、軽度肝障害が見られます。

 

細菌性(化膿性)

・胆管炎に引き続き発症

・腹腔内の感染症や腸管感染症に続発し門脈をへて肝内へ

・外傷、肝損傷部に感染を起こし生じる

・悪性腫瘍の治療後        など。

リスクファクターとしては、糖尿病・肝移植・免疫抑制(化学療法やHIV

 

起因菌として多いのは

Klebsiella pneumoniae:海外渡航・糖尿病・腹腔内感染・悪性腫瘍

Klebsiella pneumoniaeは肝膿瘍内に液面形成が見られることがあります。ガス産生菌なのでガスを伴うこともあります。

Escherichia coli:糖尿病・胆道系疾患

Enterro coccus spp:糖尿病・腹部外科手術・悪性腫瘍

細菌性肝膿瘍は、敗血症、細菌性ショック、播種性血管内凝固症候群(DIC)に移行することがあるので、早期の発見と治療が大切です。

抗生剤とドレナージでの治療がおこなわれます。

 

アメーバ性

赤痢アメーバの経口感染で、アメーバ腸炎の約5%に発症する門脈を経由して肝内に到達し膿瘍を形成する。赤痢アメーバが生息する海外への渡航者に多くみられる。

同性愛者(男性)に発生することも報告されている。

肝右葉に比較的大きな(10㎝ほどの)1個の膿瘍を形成する。

アメーバ性肝膿瘍では、メトロニダゾール(フラジール)を投与

診断には血清抗体価を調べるのが有用です。

 

 

 

 

 

 

 

体がだるい。発熱。悪性リンパ腫。肝転移。脾臓のML

田舎の病院なので、ご近所のおじいちゃん、おばあちゃんが朝早くから来院されて受付で楽しそうにお喋りされてます🍵。

「そういえば、最近あの人こないねぇ!大丈夫なんやろうか?具合悪いんやか?」

という突っ込みどころ満載の可愛い会話も最近コロナのおかげで聞けてませんw

 

毎月病院に行ってるから大丈夫。と定期受診されてる人からたまに耳にしますが何科にかかってるかにもよります🍀

 

今回は 糖尿病で毎月通院されている80代男性

倦怠感が数カ月続いていたようで、主治医に相談するも"所見に乏しい"との事で数ケ月様子見…別の医師に相談したところエコー検査を受けることになりました。

 


ML1

肝内に低エコーに腫瘤をいくつか認めます

後方エコーは増強。形状不整。

胸水も見られます。動画にはないですが血流もしっかり確認でき膿瘍ではなさそうです。なんだろう??とずっと見ててもわからないので、他の臓器へ。。。


ML2

 脾臓~大動脈周囲の動画です。

脾臓は ごつごつ。。なんかクロワッサンみたいな形に。

左腎嚢胞も描出されてます。

自分では何かわからなかったので、画像診断医の先生を呼んで一緒に見てもらいました。

「ML???かなぁ」

オオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)

それを聞いて腹部大動脈の周囲を観察すると、ごつごつごつごつ。とリンパ節腫大が見られました。

腹部全体を観察してからその所見は何か?と考えるのが近道なのかな。と思えた一例でした。

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ML

悪性リンパ腫(malignant lymphoma)】 

悪性リンパ腫は血液細胞に由来する癌の一つで、白血球の一種であるりんぱリンパ球が癌化した病気です。主にリンパ節(頸部、腋下、鼠径)・脾臓扁桃腺・眼窩などのリンパ組織に発生しますが、それ以外にも多く発生します。体のあらゆる臓器に発生する可能性があり、発生した部位により症状が異なります。

正確な診断・治療を行うことで根治させる可能性のある疾患です。

 

エコー所見は極端なエコーレベルの低下が見られるので、ゲインを上げ内部を評価し、カラードプラで血流を確認します。嚢胞かな?とすぐ判断せずにカラードプラで確認することが大切です。後方エコーは増強します。リンパ節門は転移性のものに比べ保たれているので、カラードプラの見え方も違ってきます。

 

動画の最後のほうに、大動脈周囲のリンパ節腫大が描出されてます🐣floating aorta signと言われる、脊椎から離れた腹部大動脈のことで、腹部大動脈が予想される位置(男性では脊椎の前縁から10㎜以内・女性では7.3㎜以内)より腹側にみられる所見のことです🐣画像ではそこまでないですが…超音波検査士の試験で~サインとよく出ますので頭の片隅にでもw

採血では、LDH・IL-2の上昇が見られます。(ホジキンリンパ腫、低悪性度リンパ腫では上昇しないことがある)


初期症状では首や脇の下、足の付け根などのリンパ節に 痛みのないしこりとして現れることがあり、症状が進行すると発熱や全身の倦怠感、体重減少、皮膚の赤み、腫れ、かゆみ、嘔吐、盗汗(顕著な寝汗)など様々な症状が出てきます。

悪性リンパ腫がほかの臓器や器官へ広がると、それぞれの転移先特有の症状が出現します。

肺や気道などの胸部では呼吸困難や気道閉塞、咳

肝臓では黄疸

骨では骨痛など

悪性リンパ腫はがん細胞の形態や性質によって約70種類以上に細かく分類されています。

大きくは、ホジキンリンパ腫・非ホジキンリンパ腫の2つに分類されています。

日本では欧米と異なりホジキンリンパ腫は少なく、多くは非ホジキンリンパ腫です。はっきりとした原因はわかってないため、確実な予防法はありませんが、定期的な検査で早期発見をすることが大切です。再発しやすく、別の病型に変わって再発することもあるので、寛解した後も定期検査が必要です。

 

 

 

尿が出にくい。頻尿。前立腺肥大・前立腺癌のエコー像

男性の排尿障害の原因の一つに前立腺肥大があります。

今回は前立腺について🐣

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前立腺

前立腺は膀胱の下・恥骨と直腸の間にあり、尿道を取り囲んでいます。

一部は直腸に接していて、直腸の壁越しに指で触れることができます。

なので外からは見えません。エコー検査は前立腺を簡単に確認できる検査になります。

大きさは、栗やクルミほどの大きさと表現されることが多く約20(ml・㎠・g)ほどです。

 

私は、前立腺の大きさをグラム標記で所見に記入してましたが、受付の可愛い子がその所見をみて、「なんて過酷な検査をあの暗闇の部屋でされてるんですかぁ💦」と…(꒪д꒪II

前立腺を量りの上にのせて毎回量ってると思っていたそうですw😂😂

前立腺が体のどこにあるか説明しておきましたw

もちろん、そんな事はせず、エコーで体表から観察します笑

エコーでは膀胱の下に前立腺が描出されるので、膀胱にある程度の尿が溜まっていると観察しやすくなります。

とはいえ我慢の限界!!ほど溜まってると逆に見え辛くなるので、ほどほどの尿量が理想的。。

 

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前立腺

画像の黒く抜けてる所が膀胱で、尿が溜まっています。

計測してる部位が前立腺になります。

約80㎤ほどの大きさになります。計算は機械がしてくれますが、簡単には3か所の数字をかけ算して✖0.53をしてます。

上の画像だったら、5.0×5.7×5.3×0.53=80

球体の体積の省略式になります✨✨

 

前立腺肥大症は疾患としての定義が明確ではなく、ガイドラインには"前立腺の良性過形成による下部尿路機能障害"を呈する疾患と書かれています。

エコーでは肥大がないのに"前立腺肥大症"と疾患が記入されてるときもありますよね👀

 

前立腺のエコー検査では、大きさ・形状・左右対称か・内部エコーはどうか?を評価してます。

動画は前立腺癌のエコー所見です。

71歳、排尿困難にてエコー依頼

倦怠感。肘、肩甲骨痛あり。

 


前立腺癌

前立腺は大きく、形状は不整で膀胱側・精嚢側への浸潤が疑われます。

前立腺のエコーレベルも低~高と不均一です。

前立腺癌の転移の約80%は骨で、なかでも背骨、骨盤、大腿骨の転移が多いと言われています。

MRにて右精嚢腺に進展する前立腺癌と骨転移と診断されました。

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前立腺

 

次は前立腺肥大のエコー像です

84歳。排尿困難にてエコー検査依頼

 


前立腺肥大

かなり大きく径6.4㎝✖8.1㎝✖5.4㎝で148㎠でした。

左右非対称で膀胱側への突出が著明でした。

何年もフォローしてましたが、生検や細胞診での悪性報告はなかったです。

膀胱には毎回残尿があり、尿沈渣でも桿菌が常に見られました。

 

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前立腺肥大

 

前立腺

前立腺辺縁領域(peripheral zone:PZ)・中心領域(central zone:CZ)・移行領域(transition zone:TZ)・前部線維筋性間質(anterior fibromuscular stroma)からなります。

内腺:移行領域と中心領域

外線:辺縁領域

一般に良性の前立腺肥大症は移行域から発生し、前立腺癌の約70%は辺縁領域から発生するそうです。

 

【臨床的な前立腺肥大症】は、前立腺腫大・下部尿路症状・前立腺性下部尿路閉塞の3要素により構成され、加齢などによる膀胱平滑筋の収縮障害や尿道の知覚神経の興奮などで生じると言われています。

合併症として、尿閉・血尿・膀胱結石・尿路感染症・腎後性腎不全などがあります。

前立腺による尿道抵抗(閉塞)には前立腺腫大による機械的閉塞と、平滑筋の収縮による機能的閉塞があり、膀胱内に尿が充満していにも関わらず、尿が出せないという苦しい状態になります。

尿閉前立腺肥大が高度なほど起こりやすく、飲酒・服薬が要因として高頻度との事。

また尿を我慢しすぎたり、胃カメラを行う前に胃の動きを止める注射(ブチルスコポラミン臭化物)が尿閉を引き起こすことがあると言われています。

 

血尿前立腺肥大のために、尿道粘膜の充血が起こり、前立腺部の尿道粘膜から出血して血尿が出やすくなります。

 

膀胱結石・尿路感染は膀胱内に常に残尿があることにより生じやすくなります。

 

また、溢流性失禁といって膀胱に尿が充満している状態で少しずつ溢れてしまうこともあります。

膀胱緊満により腎臓から膀胱への尿の流れが妨げられ、水腎症や腎機能障害が起こります。

 

前立腺癌】

一般的に50歳以降に発生し、加齢とともに発症率は増加します。

前立腺癌の腫瘍マーカーとして、血中PSA前立腺特異抗原)の測定検査が有用です。PSA前立腺に特異的な蛋白質で精液の安定化の役割として一部は血中に流れています。

PSAは非常に敏感な腫瘍マーカーといわれ前立腺癌の早期発見に必須です。

また癌の局所伸展や転移と相関し、治療効果の判断に有用です。

 基準値は4ng/ml以下で、4~10ng/mlは"グレーゾーン"です。

正常値よりも高値だからといって必ずしも前立腺癌であるとは限りませんので他検査で精査してください。

 

早期癌前立腺癌の約70%は外腺部(辺縁領域)から発生するため、早期癌では無症状です。内腺部(移行領域)に発生した場合、尿道を圧迫し排尿困難、頻尿、残尿感、夜間頻尿、尿意切迫感、下腹部不快感などの症状が認められることがあります。

 

局所進行癌:癌が尿道、射精管に浸潤することで、血尿などの症状が認められることがあります。

 

転移癌前立腺癌は進行するとリンパ節、骨(特に胸腰椎、骨盤腔)に転移しやすく、下肢のむくみや下半身麻痺を起こすことがあります。

 

前立腺癌の病期分類(TNM分類)は少し複雑で、T:原発腫瘍。N:リンパ節転移。M:遠隔転移。によって癌の進行度を分類します。

 

T:原発腫瘍

T1:触知不能、または画像診断不可能な臨床的に明らかでない腫瘤(T1a~T1c)

T2:前立腺に限局する腫瘤(T2a~T2c)

T3:前立腺被膜をこえて伸展する腫瘍(T3a~T3b)

T4:精嚢以外の隣接組織に固定、または浸潤する腫瘍

N:所属リンパ節

N0:所属リンパ節転移なし

N1:所属リンパ節転移あり

M:遠隔転移

M0:遠隔転移なし

M1:遠隔転移あり

 

ヨーグルト好きな人は前立腺肥大になりやすいって聞いたことがありましたが、全然関係なさそう💦笑笑

腹部エコーする時に、ついでに前立腺も観察してみてください👋✨

首が腫れてる。。頸部腫脹の原因は?

連日コロナの話題ばかりですが。。💦

無症状の新型コロナの患者さん??

 

呼吸器系の症状がない新型コロナの患者さんの中には、肺炎が進んでいて、血中酸素飽和レベルも正常以下の方が多くいるとの事。

肺にはサーファクタント(界面活性物質)を分泌する細胞があり、サーファクタントにより肺胞を広げ肺呼吸をするエネルギーの手助けを行っています。

コロナウイルスはこのサーファクタントを産生する肺細胞を攻撃するそうです。

肺胞が虚脱し、酸素レベルが低下しますが、なんと肺はこの状態に適応するそうで初期症状が出にくいらしく、低酸素症に気が付かないまま無自覚に速い深い呼吸をするようになるそうです。自覚症状を感じた時にはかなり進行してるかも(꒪д꒪II

パルスオキシメーターを買っておくのがいいのか!?٩(¨*)ว=͟͟͞͞  シタタタタッ…………

 

話は全然変わりますが。。。

今回は"頸部の腫脹"によるエコー検査依頼時の画像になります🍀

昨日より頸部腫脹と痛みが出現。


頸部腫脹

右頸動脈の上に血腫らしきエコー像が見られ、中にチューブが確認できます。

ん???

内頸静脈は???


頸部腫脹2

画像上、総頸動脈の左上側に見られるのが内頸静脈ですが、内腔は血栓で埋め尽くされてます。

 


頸部腫脹3

どうやらチューブは血栓で埋め尽くされた内頸静脈の血管内から血管外へ迷入してるようです。血管外へ出たチューブ周囲には血腫が形成されていました。

チューブはどこから来たのか???

 

患者さんの左鎖骨下にはカテーテルが挿入してありましたので、胸写を確認。

左鎖骨下静脈カテーテルのチューブは上に向かってました。頸部の写真がないのでチューブの先端はどこにあるのか胸写ではわからなかったです💦

 

鎖骨下静脈カテーテル挿入マニュアルには

カテーテル先端が内頸静脈や反対側の腕頭静脈に迷入したまま放置すると、血管壁を穿孔する可能性があり、透視下での挿入であれば、その場でガイドワイヤーを用いて留置位置を確認する。挿入後のレントゲン写真で確認された場合でも必ず適切な位置に再挿入すること。カテーテル先端が中心静脈以外に迷入したままで高カロリー輸液を行ってはならない」

と記入されています。

首とか腕とかは動かすことも多いし、カテーテル機械的刺激による静脈穿孔や、細い末梢静脈に高カロリー輸液が入ることで静脈炎からの漏出や壊死による静脈穿孔を考えないとです。

ガイドワイヤ―に抵抗があった場合や脱血不良の時は、無理せずに迷入の可能性を考えるとの事。

 

血管外漏出の時期としてCVカテ挿入後、

3日以内が59%ほど

一週間以内が85%ほど

で比較的早期に発生すること多いそうですが、1カ月以上経過した後に発生することもあるそうです。

今回はCVカテ挿入後48日後の出来事でした。

 

鎖骨下静脈からのカテーテル挿入時の合併症として

気胸

・血胸

・血腫

・乳糜胸

などがあります。

気胸は胸膜を誤って穿刺してしまうと起こります。

血腫は動脈を穿刺することにより起こりますが、今回のように静脈の破綻でも見られます。縦隔に血腫ができ増大すると気管の狭窄が起こり危険です。特に凝固線溶系の傷害や抗血小板薬の内服中の方は出血傾向にあるので注意です。

鎖骨下静脈は用手圧迫が難しいため、別のアプローチを検討した方がいいそうです。

乳糜胸は胸管の損傷で胸腔内に乳糜が貯留する疾患で、胸管の誤穿刺でおこります。

乳糜は胸管を通過する乳白色のリンパ液で、腸管で吸収された長鎖脂肪酸がカイロミクロンとして形成され流れてるものです。

深く刺しすぎると怖いですね(>_<。)

 

エコーはあくまでも一断面での評価ですが、できれば知識と技術を持ったエコー経験者が穿刺時に一緒に立ち会い事故防止に役立ちたいです🐥

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頸部血腫

CVカテはその日のうちに取り除かれ、右から挿入されてました。

 

 

 

 

 

胸のしこり。乳腺エコー依頼時に 脂肪層内に見られた皮下腫瘤。マンモグラフィーでオイルシスト

 新型コロナの影響で、業務前に体温を計測することになってます。

37.5℃以上だと仕事を休まないといけません。

今朝、職場で測ると37.3℃。。。。( ゚д゚)ハッ!

平熱が高いので、だいたい36.6~37.2℃が私の平熱です笑

あぶない💦あと少しで帰宅しなければwww

 

体温が高いと免疫力も高くなるそうなので、平熱が高い分には問題ないです笑

アンチエイジングも基本は体を温める事が大切で、老化は活性酸素による細胞の酸化が原因として知られています🍀活性酸素は顆粒球と関係があります。

体を温めて血行を促進することにより副交感神経を優位に働かせリンパ球を増加し顆粒球の増加を抑えます。

血行もよくなり、肌の艶も出てきます。

基礎体温をあげるといいことばかりです笑。と前向きな考えで過ごしてますw

 

今回は乳腺外科より

左乳腺?小腫瘤でのエコー検査依頼。

乳腺に異常は見られなかったですが、乳腺よりやや上方の腋下に近い部位。

脂肪層内に見たことない腫瘤像がたくさん見られました。

乳腺のエコーって、誰が検査しても腕の差ってあまりないですよね💦ちゃんと同じように描出できて、心エコーの時のように、検査する人の腕が変われば画像が変化する。ようなこともないです。なので知識のレベルの差が出てきます💦

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脂肪内の腫瘤

???なんだこれ。。。

類円形の卵のような腫瘤。中は低エコー

 

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脂肪層内の腫瘤2

あれ、こっちは中が高エコー????

でも同じような雰囲気です。

腫瘤と腫瘤の間は何か腺腔構造で連なってるかのように描出されます。

 

分葉状のものも見られました。

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脂肪層内の腫瘤3

 

こちらは動画になります。

 


オイルシスト動画1

皮下脂肪層内に径8㎜以下の類円形~楕円形腫瘤を多数認めます。

それぞれの腫瘤は索状構造での連続性を認めます。

腫瘤内は不均一で、一部に無エコー域も見られます。

 


オイルシスト動画2

マンモグラフィーの所見では、腋下領域に近い脂肪織内に薄い被膜を有する数ミリ大の嚢胞の多発・集簇あり。周囲の淡いdensityや索状構造も見られる。内部はfatに近くoil cystと思われる。石灰化なし。

と記載されていました。

 

オイルシスト???

豊胸手術後に発生するようなしこりでオイルシストって見たけれど、エコーでは嚢胞様に見えたり、充実性に見えたり様々でした。

 

マンモグラフィーで脂肪濃度を有する腫瘤として

・過誤腫

脂肪腫

・乳瘤

・オイルシスト

・リンパ節

などがあります。

 

乳腺過誤腫は、良性腫瘍で、脂肪腫様組織に島状の乳腺組織が散在する特有な腫瘍で発生頻度は極めてまれ。乳腺疾患の0.08~0.1%ほどと言われています。エコーでは通常、縦横比の小さい境界明瞭平滑な楕円形腫瘤を呈し、腫瘤内部は高エコーと低エコーが混在するのが特徴です。

乳癌取り扱い規約には「乳房内に周囲との境界明瞭な被膜を作る。乳房組織成分と同一か、あるいは一部が欠損した組織からなり、しかも組織構成分の割合が著しく正常と異なるものである」と定義されています。

・全体が脂肪腫様でその中に少量の乳腺組織を含むもの

・全体が線維腺腫様で一部に脂肪組織を含むもの

脂肪腫様の中に軟骨成分を含むもの

脂肪腫様の中に平滑筋成分を含むもの に分類されます

 

そしてオイルシスト Oil Cyst。油性嚢胞

脂肪壊死の領域が線維性組織によって囲まれ破裂した脂肪細胞が集塊して脂質を含むマクロファージ・泡沫細胞に囲まれ油のプールを形成する傾向がありオイルシストと呼ばれています。時間の経過により壁に石灰化が見られることもあります。

この脂肪変性は外傷や手術などにより生じる液化脂肪壊死によるもので放射線治療後に発生することもあります。

乳腺層にも見られることがあり、乳腺の腫瘤性病変としても鑑別が必要になってきます。損傷した乳房組織を修復するため硬い瘢痕組織に置き換わりますが一部の脂肪細胞は損傷後に内容物を放出しオイルシストを形成します。

 

乳がんの術後・再建

・乳房への外傷

豊胸手術

・乳房生検・吸引

・出血性疾患、または抗凝固剤での治療中

などが原因となり発生するそうです。

 

なるほど✨脂肪変性なら納得。フム*1フム

乳腺の検査依頼はたまにその体表側の脂肪層の病変の時があるので、皮下腫瘤や脂肪層内にできる腫瘤性病変の知識も大切だなぁと改めて感じた症例でした🐥

 

モンドール病くらいしか思いつかなかった(  ˙-˙  )

や、こんなに大きくみえないよな…って思いましたがww

高周波プローブでぎりぎり何となく見えるときもありますが。。。

 

モンドール:乳房や前胸壁の浅静脈の血栓性静脈炎・リンパ節炎のこと。30~50歳の女性に多いと言われていますが、男性がかかることもあります。皮膚に索状物として触れることができ、圧痛やひきつれを感じたりします。

激しい運動や過度の疲労、きつい衣服や下着などで局部的に血液やリンパの流れが悪くなり、うっ滞することで発症すると言われています。原因不明の場合もあります。

 

 

 

 

*1: ˘ω ˘ *

腰痛。腹痛。尿管腫瘍のエコー画像。水腎症を見かけたら。

自宅待機の期間、休日はシフォンケーキやパンを作って過ごしました🍰🌸(´>ω<`)

運送業の方や医療関係の方は逆に忙しい毎日を送られていますね💦

うちの病院は通常の患者さんが減って静かですが、病棟があるので検査はまぁまぁ出てます。

 

今回は"右側腹部痛"での検査依頼で、83歳男性の所見です。

 側腹部痛で水腎症を見かけたら、もう尿路結石を疑っちゃいます💦

結石を見つける事は頑張りたいので、今回も尿管を追っていきました。

 


右尿管腫瘍1

水腎症があって、連続する尿管は体表に近いところに描出されます。急に途切れて尿管内にやや不明瞭な充実性病変が…

水腎症の主な原因として、正常・尿路結石・尿路内腫瘍・前立腺疾患・先天奇形・機能性・尿管の圧迫や浸潤などがあります。

  

 リニアプローブで確認 

こういう時は部屋が暗くないと画像所見として捉えにくいですね💦

ポータブルじゃなくてよかったw


右尿管腫瘍2

 

エコー所見として

右腎に中等度の水腎症を認めます。腎周囲の組織の混濁が見られ炎症を考えます。

尿管は径8㎜ほどに拡張し、腸骨動脈との交叉部手前で内部に径8㎜の淡い高エコーを認めます。結石のエコーレベルに比べはるかに低く尿管内腫瘤を疑います。他検査で精査をお願いします。

と記入しました。

 

CTの結果は右水腎症。水尿管症。右尿管上部の拡張。高吸収の腫瘤疑い。結石の可能性。壁肥厚。周囲の炎症。と記入してありました。

他院へ紹介し尿路腫瘍との診断でしたが、ご本人の希望で無治療経過観察となりました。その後約2年フォローし、増大が確認されました。

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右尿管腫瘍

腎盂・尿路癌

尿が腎臓で生成された後の通り道である腎盂あよび尿管内に発生する悪性腫瘍。

病理組織学的には90%以上が移行上皮癌で、膀胱がんと同様です。

腎盂尿管癌は、泌尿器科領域で見られる癌の中でも比較的稀で、膀胱癌と比較すると約10~20分の1程度です。男性にやや多く、50~70歳代に好発します。ほとんどが悪性で、良性腫瘍は少ないと報告されてます。

腎盂癌は尿管癌よりやや多く、尿管癌は尿管の下1/3(下部尿管)に多いと言われています。

膀胱癌同様に、発癌物質との接触が引き金になると考えられていて、喫煙・染料・塗料(ベンジン)・化学薬品・鎮痛剤(フェナセチン)・慢性炎症(尿路結石など)・抗がん剤(シクロホスファミド)などが危険因子です。

初期症状は血尿で、腫瘍の増大や出血による尿管の閉塞で水腎症が起こります。

その際、病側の腰背部痛・側腹部痛を伴います。

無症状でも、健診などで異常を指摘され、精密検査で発見されることもあります。

 

移行上皮癌の特徴は、尿路に同時に多発することや、後で再発することです。

腎盂尿管癌の治療後には30~40%で膀胱癌の発生があるそうです。両側に腎盂尿管癌が発生することは稀です。

移行上皮癌の異型度はGrade1・2・3と3段階に分類されます。

1:異型度が低くあまり進行しないタイプ

3:異型度が強く早期に進行し転移を起こしやすいタイプ

 

表在癌の予後は良好で、5年生存率は90%以上。ただし術後に30~40%程度、膀胱癌の再発が見られます。

進行癌では、腎盂・尿管の壁が薄いため、癌の壁外への浸潤が起こりやすく、転移の可能性も強くなります。このため同じ移行上皮癌でも膀胱癌に比べ予後は不良です。